IT企業への道のりは遠いけど、行けないことはない
なにやらバズっているまとめがあると聞いたので覗いてみました。
おお、たぶんこれ弊社かも!?めっちゃ褒められてて嬉しい!と思ったのであくまで個人的な視点から想いを勝手につらつらと書いてみます。 あ、先に言っておきますが当社積極的に人材募集してますのでぜひぜひ!
お前は誰だ
その前に雑なプロフィールを。
- 中途入社です。早いものでもう4年目です
- 初めての転職でした
- 前職(新卒入社4年弱在籍)はネットワークエンジニアとしてデビュー(CCNAしか持ってませんでした)
- 出向先の大手SIerで決済ネットワークの設計構築(下っ端)やってました
- 設置機器の入れ替えに伴う回線片寄のために、EIGRPの重み付け机上計算とかをカラフルなパワポにまとめて、長い時間をかけてレビューをして、A3両面印刷10数枚・文字は8ptな手順書チェックシートを片手に、夜中にデータセンターで秘伝のteratermマクロを使って作業をする、みたいなことが日常でした
- 自らの希望で自社に戻り、中小企業向けにいろいろな製品やサービスの設計・構築・運用やってました(小規模なキャンパスネットワーク、無線LAN、IPphoneやビデオ会議系のPBX、ServerはWindows中心でADとかファイルサーバーとか、なんちゃってプライベートクラウド基盤、office製品サポートまで)
- そんなときにAWSと出会って衝撃を受けてクラウド業界へ
- 現職での遍歴(ちなみにほぼ全部自分の希望で異動してます)
たぶん弊社の中でもちょっと変わった遍歴をたどってるタイプかもしれません。でもそれが気にならないくらいうちはタレント揃ってる気もします。
どんな会社なの?
AWS専業のシステムインテグレータとして特にエンタープライズ分野と呼ばれる、企業の業務システムをクラウドへ移行させることを得意としている会社です。ただ、注力しているのがクラウドを中心とした技術というだけであって、SIです。人月ビジネスです。イケイケドンドン自社サービスで成り上がるぜ!なベンチャー企業でもないですし、かと言って古き良きSIとはちょっと違う(ことを意識している)会社です。
じつは業務系に限らずいろいろやってます。AWS運用自動化ツールの開発を独自チームでガッツリやってますし、Alexa Skill、IoT、アーキテクチャはサーバーレス、な案件も最近はかなり増えてきました。
で、本題
どんな感じのオフィスで、どんな感じのはたらきかたをしてるのか、ちょっとここは課題かもを含めて、個人の想いも混ぜながらダダダッと書きます。
- 社内のメールは一切禁止なので、ほんとに全部Slack
- 社長にも役員にも気軽にほんとにメンションしてる
- ただ、あくまで社内コミュニケーションのみ。顧客やパートナーとはメールしたり電話したり普通にする
- 東京オフィスはフリーアドレス
- 集中するエリア、コミュニケーションするエリア、ワイワイしながら仕事するエリア、みたいな感じでその時の仕事に合わせて席を選べるようになってる
- ただ、最近人が増えてきて席が枯渇気味(F2Fのミーティングが多い月曜とかはけっこうやばい)
- 週途中の平日はわりと席空いてる(リモートワーク増えるから)
- 先述のとおり業態としてはSIなので、お客様先に定例会として伺って割と長い時間打ち合わせすることもある
- リモートワークがほんとうに普通に行われているので、「はたらく」ときにはそれが前提
- メインは東京オフィスだけど、他拠点もあるし在宅勤務もある
- (東京から見て)リモートの方と仕事するときはだいたいGoogle Hangouts Meet 使う
- 全社の朝会とか勉強会とかもMeet(人数増えて25人制限がつらくなってきた)
- 最初から25人以上ログインするのがわかってる場合はGo to Meeting使ってる(個人的にはZoom使いたい)
- リモートワークに対して世の中には賛否両論(在宅勤務は禁止で、リアルで集まるからこその意思決定のスピードや何気ないコミュニケーションが良い)はあると思っているし、否定はしない
- 実際にリモートワークしてると雑談がないのがツライという意見もある
- どちらかというと「はたらく場所」に関して、まずははたらく人に「選択肢」を与える観点
- いろんな規則とかもあるので「はたらく時間」に関してはまだ課題あり
- 残業はないとは言わない。自分はわりと粘っちゃうタイプだし、SIしてれば燃え上がることもある
- ただ、労働時間で評価されることは一切ない
- FAXはない
- ペーパーレスにできるところはほとんど実施できてる。提案書を紙に印刷して持っていくことはある
- ワークフロー(というかBPM)はQuestetraというものを使っていて、APIで外部サービス連携とかふつうにやってる
- AWSアカウントとかすごいたくさん管理したり、発行したりするけど、ほとんどこのBPMサービス上で自動化できてて作った人ほんとすごい
- 部署をまたいだ連携はこのBPMでつなぎましょう、ということになっている
- このワークフローが乱立していて課題だったのを、まさにいまものすごいパワーで改善してる育休明けの方がいる
- Slackにたどり着くまでにいろんなチャットツールためしてツール乱立モードも経験済み(らしい。というのも入社したときにはSlackだった)
- Slack(に限らずメインで使っているクラウドサービス)がダウンしたら仕事効率は確かに落ちる
- けどそれで会社\(^o^)/オワタになるような影響を受けたことはない
- 「Slackが落ちたので帰ります」というツイートをした5分後には復旧してることがほとんど
- 仕事中断したときは紙とペンで考え整理したり、アイデア構想したりする
- 会議室にはだいたいホワイトボードあるので、アナログに思考することもけっこうある
- ホワイトボードはBox CaptureというアプリをつかってすぐにBoxへ保存
- タスク管理(共有)はTrelloを使うことが多い
- 個人タスク管理はもちろん人それぞれ(わたしOmniFocus派)
- サーバールームはない(EC2すらほぼ使ってない)
- ネットワーク機器はぜんぶMeraki(MDMも)
- ほぼみんなBYODしてる。BYODすると会社から手当でる
- Mac6割超?、残りがWindows、ちょっとだけChrome OS(Amazon WorkSpaces用)
- クラウドサービス使いまくってるのでID管理はOneLogin(IDaaS)でSSO(シングルサインオン)
- プチローソン大人気
- 焼肉はうまい
書ききれず疲れてきた(食べ物の話題になってきた)のでこのへんで一旦やめときます。他にもどんな取り組みしてるか聞いてみたい人はぜひオフィスへ遊びに来てみてください!
何が言いたいのか
こんだけやってても毎日どこかで課題や不満が生まれます。理不尽なこともおきます。このやろー!って思うこともあります。Slackに限って言っても、テキストコミュニケーションがそもそも難しいし、苦手な人もいますよね。「ちゃんと共有してくれよ〜」とか「え、それついこの前も言ったんだけど」とか「ちょっとスクロールして過去ログみたら答えあるやん」とか「スレチです」とか思うことはあるわけです。 でもそれってあくまでツールの使い方なので、うまく使うことは目的ではありません。
僕たちの会社が掲げているのは 「クラウドで、世界を、もっと、はたらきやすく」 というビジョンです。このビジョンを体現するために、AWSを軸としたクラウドのインテグレーションをメインとした事業によって、お客さんに価値をとどけて、満足してもらうことを目指します。そしてその結果、おおくの人が「はたらきやすく」なってほしいのです。
そのために最適であろうと僕たちが考えているツールがたまたま、SlackだったりBoxだったりOneLoginだったりするわけです。もしかしたらもっといいものもあるかもしれないし、電話やメールやFAXがいいことだってもしかしたらあるかもしれない、業種業態によっても違うでしょう。ただ僕たちは自分たちが使ってみていいものですよ!となったものは積極的にご紹介します。惰性的に使っているツールが変わるだけで、ものすごい変化がおきるきっかけになるかもしれません(ツールだけでは変わりませんがきっかけにはなると思っています)。
代表のブログは最近数が減ってきた(もっと書いてほしい)んですが、いいこと書いてあるのでぜひ読んでほしいのです。 blog.serverworks.co.jp
どうやったら同じようにできるようになるのか?
よく聞かれますし、言われることも多いです。
「これってサーバーワークスさんだからできるんですよね。うちは〇〇だし、○○だから」
「ツールの導入だけでこんなに変わるなんて、社員のひとたちのリテラシーめっちゃ高いですよね。うちは違って…」
「いい人がたくさんいますよね、どうやったら採用うまくいくんですか」
ぜんぶ残念ながらちょっと違います。 うちでもできないことはまだたくさんありますし、最初からできたわけではもちろんありません。
ツールを導入しただけでこんなにうまく会社が回るなら、いますぐやったほうがいいです。しかしそんなに甘くはありません。社員のITリテラシーが飛び抜けて高いわけではありません。入社直後は数多くのクラウドサービスにみんな翻弄されます。
採用はめっちゃ苦労してます。でも採用基準をさげていません。いろんなチャレンジをやって失敗して、いまもたぶん失敗を続けながらも前進するためにあれやこれや議論して、アクションしています。僕が最初に企画した採用イベントで、参加者が社外知り合いのみで2名だったことは今でも忘れられない虚しさです。
続けましょう。改善し続けましょう。アクション起こし続けましょう。 「あーだからできない」「こーだからできない」「それは無理だと思う」ではなく 「こうしたらできるかも?」「こうやればもっと良くなるんじゃない?」「まずはやってみようか」にできるかどうかだと思います。
行動起こして失敗したっていいじゃないですか。それは失敗じゃなくて経験ですよ。
ってどこかのだれかが言ってました。
アナログゲームとリアル脱出ゲームでもっとコミュニケーションを。
サーバーワークスアドベントカレンダー2016の12月16日分になります。
アナログゲームとリアル脱出ゲーム
アナログゲームはいいぞ! リアル脱出ゲームはいいぞ!
たぶんそれを伝えたいだけの記事になるかもしれませんが、ぜひ最後までお付き合いください。
サーバーワークスでのアナログゲームの歴史
私が入社して間もなく「ごきぶりポーカー」を社内LTで紹介したのが始まりだった記憶。まだそのころにはいわゆるドイツのボードゲーム、カードゲームといったものをやったことがない人が社内でも大半でした。
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めっちゃハマってみんなでやってましたね。そして入社間もない私もなんとなくキャラを醸成していくキッカケになったような気もしています。
その頃から実は社内のSlackでは「部活」と呼ばれる、特定の活動を行うまさに部活的な集まりのchannelが作られ始めていました。けれどもなんとなくの記憶だと、そこまで活発な活動を行っているものはそんなになかったのではないかな、と思います。
そんなタイミングでアナログゲーム部も発足し、定期的な活動をするようになりました。
自分が持っていたゲームをどんどん持ち込んだり、自分もやってみたかったゲームをどんどんAmazonでポチポチしたり、どんどん種類は増えていきました。 人気があったのはこのあたり。
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ブラフ系(いわゆる嘘ついて騙すやつ)が個人的に好きだったこともあり、そのあたり中心のラインナップですね。 わりと王道系ばかりをチョイスしてすぐにハマるように画策していたことは内緒。
人狼フィーバー
ブラフ系では外せないのが「人狼」。人数集めるのに苦労したりはしましたが、かなり燃えました。最近やってないのでまたやりたいなー。
基本私はゲームマスターなんですが、あの神視点からゲームを眺めていると参加者の性格とか思考の癖とか垣間見えてヒジョーに面白い。とくに経験者がほとんどおらず、みんな手探り感でやってるあの人狼の感じは、普段人狼好きが集まるゲームではあまり見られないおもしろ展開なんかもあってすごくいい。
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毎週第三金曜日はアナログゲーム部活動の日
なんですが、ここ数ヶ月まともな活動ができておりません!じつは今日も第三金曜日なんですが、忘年会シーズンで都合つかず開催を断念…。
来年は社内だけじゃなくて、社外のひとたちも巻き込んでクラウド界隈のアナログゲームコミュニティ活動してみたいなぁとか思っています。人狼TLPTクラウド界隈Verとか自主開催やってみたい…。
ちょっと弊社までお酒飲みながらゲームやりに来たい方がいたら、お気軽にご連絡ください。大歓迎でございます。
リアル脱出ゲーム
アナログゲームクラスタとある程度被っているであろう「リアル脱出ゲーム」。こちらも社内へエヴァンジェリズム発揮してきました。 リアル脱出ゲーム OFFICIAL WEB SITE
わたくし基本はSCRAPさんのリアル脱出ゲームが大好きですので、そのへんが中心です。
社内忘年会でいきなり開催してみた
2014年暮れの社内忘年会で実はいきなり脱出ゲーム企画をむりやりねじ込んで開催したりしました(このとき入社2ヶ月経過くらい)。今思えばけっこうアグレッシブですねw
ちょうどその年に参加した宇宙兄弟コラボのリアル脱出ゲームが素晴らしすぎて感動したので、これをベースに時間を短く勝手にカスタマイズしたものを実施しました。
※宇宙兄弟コラボほんと最高だったなぁ
realdgame.jp
ほぼ全員がリアル脱出ゲームが初めてだったにも関わらず、かなりのひらめきを発揮して、チームワークも素晴らしく、私が入った会社すげぇじゃん、となぜかこのような部分で変に感心してしまったのを覚えています(笑)。 ただ、脱出成功チームはゼロ。ニヤニヤしながら悔しがる参加者を横目に回答の解説するの楽しかったなぁ(・∀・)ニヤニヤ。
次の年の忘年会もやった
凝りもせず次の年の忘年会も実施しました。実施したのは名作「人狼村からの脱出」。これはもう市販のキットがあるので準備が楽すぎて非常によかったです。
そしてなんとこの回は大阪拠点とリモートで接続して、大阪からも参加してもらうという試みも実施しました。 GoogleHangoutで繋ぎながら意外とサクッとゲームできてしまったので、みんなやるといいと思うよ。SCRAPさんもリアルタイム多拠点脱出ゲーム企画とかやりませんか?w
ほかにもいろいろ行ってみたり
ドラゴンクエストコラボの脱出ゲームにみんなでスライム帽子かぶって参加したり。
名探偵コナンコラボ脱出ゲームでガチで悔しい思いをしたり。
最後にコミュニケーションについて
アナログゲーム、リアル脱出ゲーム、コミュニケーションのひとつとしてかなり有用なツールだと思います。だけどそれを目的にするとうまくワークしない気もしています。
ときどきですが、リアル脱出ゲームとかアナログゲームとかをツールとして、社内のコミュニケーション活発化を実現しましょうとかいう記事を見ますが、コミュニケーションをとることそれ自体が目的ではないと思っています。
だってあくまで「ゲーム」なのです。楽しむことを忘れてはいけないわけです。ゲームを楽しんだその結果、コミュニケーションが活発化されたり、次の活動に繋がったりするわけです。
たぶんこれってコミュニケーションを目的とした他の活動にとっても同じことが言えるんじゃないかな、と。コミュニケーションって本来は目的にすべきではなくて、あくまで何かの目標を達成するために発生するものだと思うわけです。いろいろ試すなかで失敗も成功もあるでしょう。スムーズに行うためのテクニックも山ほどあるでしょう。でもそれ自体に本質はないと思っています。だって目的を果たすことが重要でしょ?と。
なんか真面目な話にするつもりはあまりなかった(爆)ので、このへんで雑にまとめたいと思いますが、アナログゲームとかリアル脱出ゲームって、そういうコミュニケーションを発生させる目的が非常に分かりやすく、プロセスやルールも明快です。だからこそコミュニケーションがちょっと苦手とか、もすこしなんとかしてみたいとか、そういうときにぜひ試してみてほしいなって思います。なんとなく結果至上でプロセス軽視っぽくも見える文章ですが、プロセス自体もものすごく楽しめる活動だからこそコミュニケーションが楽しいとか感じられるはずだと思っています。
※謎を解いた瞬間の気持ちよさもあるけれど、解いてる最中にあーだこーだ悩んでる時間すらも楽しいわけです。解けないとすげー悔しいけど!
サーバーワークスでは上に述べたとおりアナログゲーム部だったり、リアル脱出ゲームだったり、そのへんをゆるく雑に活動していたりするので、そのあたりに興味ある人はぜひぜひお声がけください!
なんとなくタイトルと矛盾してるけど、ちゃんと記事を最後まで読んでくれた人には伝わるといいなーと思います。
次回のアドベントカレンダーは?
サーバーワークスが誇る最強のあの方が、かめはめ波について熱く語る、と予告されてますが実際にどうなるかは貴方の曇りなき眼で見てください。ご期待あれ。
re:Invent(というかアメリカ)に初めて行った人間が感じた正直な想い
re:Invent 2016とは
Amazon Web Servicesを触っているエンジニアとして知らない人はほぼいない、というくらい大規模なAWS主催の技術カンファレンス。
とにかくデカイイベントで今年は32,000人の登録と400を超えるセッションが開催された。
場所はアメリカンドリームが詰まっている(という勝手なイメージ)のLas Vegas。
昨年よりも右肩上がりで参加者やらセッションやらが増えているので、会場(ホテル)を3つくらい横断して開催された。移動大変。
初海外&初re:Invent
私は今回幸運にも会社からの選抜メンバーとしてre:Inventに参加することができた。 昨年のre:Invent参加選抜にも申し込んだけど(社内にそういう仕組があります)惜しくも漏れてしまった。 なので今回は選抜されてテンション上がりまくりでずっとワクワクテカテカしていた。
ただ、海外への渡航すらも初めてなので、パスポート取得とか、ESTAなにそれ?とか、英会話とか、時差ボケとか、分からないことだらけ。 不安がなかったといえば嘘だけど、ワクワクテカテカがそんなものは消し去っていた。 それくらいAWSを生業としているエンジニアにとって、re:Inventはお祭り騒ぎのカンファレンスなのである。
アメリカという国
re:Inventの会場は先ほども書いたとおりLas Vegasなわけだが、まず私はSeattleにおりたった。 いわゆるre:Inventのツアーというやつで、Las Vegas入り前にいろいろまわっちゃおうというやつ。
私の初めての「海外」であるSeattleは、 みんな大好き、Mac開いてドヤ顔するなら、のstarbucks本拠地である。 そして我らが、誘惑に負けてポチッとしちゃうWebサイトNo.1のAmazonの本拠地である。
シアトルが私にとっての初めての「海外」
Seattleは天候が年間を通じてあまりよくないらしい。ちょっと調べた感じだと年間160日弱(10月〜4月にかけて)はほぼ雨らしい。 そのため外で遊ぶことがなくエンジニアがよく育つなんて言われたりもするそうだ(本当かどうかはわかんない)。 けどそんなことは私には関係なかった。確かに雨はシトシトと降っていた。
Seattleはstarbucksの本社があるんだもの。 Amazonの本社があるんだもの。
それだけでよかった。 僕は、starbucks 1号店へ行き、傘を忘れたのでH&Mで$8の折りたたみ傘を買い、Amazon新社屋(建設中)を眺め、ボーイングの工場へ見学にも行った。
そこで感じたこと。
物事を測るスケールがぜんぜん日本と違う。視点が違う。 土地柄とか人種とか歴史とかもちろん違うからなんだけど、やっぱり全然違う場所だった。 違和感というか、これが俗にいうカルチャーショックなのか。。と、ひとり感慨深く『Starbucks Reserve Roastery & Tasting Room*1』の美味しすぎるコーヒーを味わっていた。
ここに今自分がいるんだっていう認識がまるで夢みたいなフワフワした感覚は、人生で初めて味わった。 今までは、周りは99.95%日本人だったし、コンビニはどこにでもあるし、レールにのってれば就職も結婚も、いわば人生気楽になんとかなるさ〜って思ってたし、実際にそれに近いと思う。 なんか大げさすぎるかもしれないけど、そういうステレオタイプな想いの塊がガツンとハンマーで殴られて、ピキピキ音をたててヒビがはいってしまうようなそんな感覚。
普通に1ブロック毎にstarbucksがあったり、タリーズコーヒーがすごくひっそり佇んでいたり、 朝の通勤時間には歩く人歩く人、ほんとにみんなスタバのグランデサイズを片手にオフィスへ向かっていたり、そしてもちろん日本語は聞こえてこない。 ただそれだけのことなのに、いざその場所に自分が立つと 自分の中の「当たり前」ってこんなにも簡単に崩れちまうんだなぁ、と出勤中のSeattle在住者と同じようにstarbucksの極上コーヒーを飲みながら考えてた。
Las Vegasはアメリカの中でも特殊なんじゃないか?
Seattleを満喫してLas Vegasに降り立った私はまた違う衝撃を受ける。 (空港にスロットマシンあるだけで衝撃だったけど)
「なんじゃこの街は…!?」
見渡す限りのアメリカらしいド派手な装飾と、これでもかと言わんばかりのライトアップ。 毎日これなの?期間限定じゃないの?って不安になるくらいフルパワーでお祭り状態な街、それが第一印象だった。 もちろんそんなものは、テレビやら雑誌やらネットやらで事前知識として持ち合わせているはずだったけども、 百聞は一見に如かずとはまさにこのこと。肌でいろんなヤバさを感じてしまった。ゾクゾクした。
空港からバスで移動中の間に日本人のガイドさんから、 「Las Vegasのタクシーはちゃんと決められた場所でしか乗り降りしちゃダメっていうルールが厳密にあるので、万が一道を歩いているときに乗車を誘われても断ってね」って言ってたんだけど、 万が一どころか数メートル単位歩くたびにめっちゃ声かけられた時点で、こいつぁやべぇとこに来ちまった、と思ったし、 アフリカ系やら中国系やらタクシーの運ちゃんも超グローバルで発音まったくわかんないし、 油断したらオススメのクラブに連れて行かれそうになるし、ほんとにすごいところだった。*2
ほんとにいろんな人たちが生きるためにがむしゃらに働いていた。 その一方、カジノではものすごい金額をものすごい短時間で溶かしている人たちもいるし、一攫千金を手にしている人たちもいると思うと 『そうだ…この世界は…残酷なんだ』ってどこかのミカサばりに感慨深くつぶやいてしまうのだ。
日本でも自分が知らないだけで同じような世界はたくさんあるんだろうけど、 Las Vegasでは濃縮還元100%レベルでわかりやすすぎて、脳みそにDirect Connect(専用線 1Gbps)してくる感じだった。
re:Inventはやっぱりすごかった
かくして無事Las Vegas入りを果たした私だが、re:InventはAWSなエンジニアにとってガチのお祭りだった。 どんな新サービスが発表されるのか、AWSが向かう先はどこなのか、実際にサービスに触ってみて膨らむ未来。 自分ひとりならず、そんなワクワクテカテカを3万人を超える全世界から集まってきたエンジニアと共有し、Keynoteで、セッションで、Pub Crawlで、ハンズオンで、展示ブースで盛り上がるのだ。 もうこの衝撃と興奮は現地でないと味わえない。
新サービスの詳細な情報とかはインターネットさえあればどこからでも手に入れられる。 むしろ現地にいないほうが検証含めじっくり取り組めると思う。Keynoteだって配信されるし、セッションも録画がYoutubeで公開される。 けど現地に3万人が集まるのだ。これはどう考えても生で参加することに意義があるとしか思えない。
本当にAWSが好きなエンジニアと同じ時間と話題を共有して、たまにはお酒も混じえながら語り合うことができるのはre:Inventだけのはず。 だからこそ私はもっと英語を習得しておくべきだったと、今これを書きながらものすご〜〜〜〜く思ってる。 ある程度の会話はもちろん可能だが、その場で議論するようなことはできなくて、基本聞く側に回らざるを得ないのが悔しかった。
DMM英会話に入ろう。
海外エンジニアとの交流がしたい!
もちろん日本からの参加者も500名くらい来てたし、普段なかなか会えない人たちもいた。 日本語で普段通り会話できるので、新サービスの話題も盛り上がって議論しやすいし、楽しい。 けどやはりre:Inventに来てるからには、日本以外のAWSパートナー、ユーザーとコミュニケーションをとりたいな、という想いが強かった。
むしろ日本とそれ以外が繋がるようなコミュニケーションが、もっと日本人側からしかけることができてもよいはず。 AWSにはユーザーグループがあってそこのつながりはグローバル含めてほんとに素晴らしい。 コミュニティ以外にももっともっと繋がる、つながれば面白いことになる関係はいくらでも見いだせるはず。 だって3万人もいるのよ?ひとり1分話しても3週間かかるくらいの人たちが集まってるんだよ?
ここまで書いて、言うだけならいくらでもできるので実際に行動に移そうねって思った。
DMM英会話に入ろう。ユーザーコミュニティへもっと参加してみよう。
ちなみにre:Playは最高に楽しかった。 10人くらいと中段なかほどでダンスタイムしてるときはほんと楽しかった。 最前列で肩組んでくれたBoyもほんといいやつだった。
多くの新サービス
ここはたくさんのレポートブログやイベントがあるので、そちらに任せたいと思う。 けどこれだけは言わせて欲しい。
Snowmobile最高。あれはクレイジーだ。 大量のデータの移行?ならば物理的にデカくすればOK!なアプローチが好きすぎる。 そしてそれを実現させたことも。
もうひとつのエンジニア憧れの地、シリコンバレー
一攫千金の夢を叶えることなく(5分で$50が消えて涙目)、次に向かったのはSan Francisco。 エンジニアなら憧れますよね〜。シリコンバレーに行ってきた。
幸いにシリコンバレーを案内していただくことができ、OracleやFacebookやGoogleやLinkedinやDruvaといったシリコンバレーを代表する企業をほんのちょっぴり覗くことができた。 Facebookの有名な看板の裏はSun Microsystemsのままだったし、Googleはもはやひとつの街だったし、Linkedinでお話を聞かせていただいた方の内容はそんじょそこらのカルチャーショックを超える衝撃だったし、OracleのビルはRDSのロゴみたいだし、Druvaの担当エンジニアの方と固い握手を交わせたのは感動だったし、もはやもうなにもいらない捨ててしまおう!って叫びたくなるくらい最高な時間だった。
本当にこの機会を頂けたことに感謝。
日本に帰ってきてしまった
そのあとはカニを無言で貪って、翌朝Seattle経由で日本へ戻ってきた。 帰りの電車のアナウンスは日本語だし、座ってるひとたち99.95%日本人だし、なんか戻ってきちゃったなぁという何とも言えない気持ちになった。 嫌だとかそういう感覚ではなく、どこか安心しつつももうあの場所にはいないんだという寂しさと、なにかやってやるぜというやる気と、旅の疲れで多少混乱していたかもしれない。 うまく言語化ができない。
結論
- re:Inventに行ける機会があるなら絶対に行け。躊躇するな
- 英語マジ頑張れ。頑張って話しかけてみろ
- 体調管理超大事
ここまでノンストップで思いの丈をぶちまけています。校正しようかとも思ったけどそのまま公開します。
JAWS DAYS 2016 にスタッフとして参加してきた
JAWS DAYS 2016 のスタッフとして
JAWS DAYS 2016 | Move Up the Next Cloudが2016年3月12日に開催されました。 僕は(ほんのちょっぴり)スタッフとして参加してきました(AWSカルタを担当)。 スタッフと言ってよいのかどうか迷うくらいあまりお手伝いできなかったのが反省点。
あ、Twitter企画の告知ポスター?(Webに掲載されているオレンジのやつ)を作りました。パワポ最強。
JAWS DAYS 2016 × AWS Twitter企画 | JAWS DAYS 2016
JAWS DAYS の熱量
いろいろすごい人たちが集まってくる
AWS界隈に飛び込んだのが一昨年の11月。そして昨年のJAWS DAYS 2015が初めて参加する大きなJAWS-UGイベントでした。それまではJAWS-UG東京とかにちょびっと顔出してたくらい。じつは2015もスタッフをやっていたんですが、熱量におされて右往左往してしまい何もできないままでした。
もちろん昨年も感じていたんですが、JAWS DAYSは集まってくる人も、セッションの内容も熱量がすごい。ハンズラボ長谷川さんの「長谷川秀樹のIT酒場放浪記 SI不要論編〜「SIerの余命は5年」は本当なのか〜」とかものすごかった。聴衆にはSIerのひとたちけっこういましたが、あれ聞けた人はほんとにラッキーだと思います。
他にも多くのセッションが開催されました。素敵なまとめがあるので、公開されている資料を見たい方はコチラをどうぞ。
JAWS DAYS 2016の公開資料まとめ - Qiita
コミュニティへの貢献について
金春さんのブログを読んで思うところもあったり。
JAWS DAYS 2016キーノート後記 〜 JAWS-UGはキャズムを超えたか?〜 - What I'm thinking about...
本業に翻弄されている毎日ですが、次は今回よりもちょっとだけ首をつっこんで見ようかな。
でどうすんの?これから
AWSに触れたのもJAWS-UGという、あこがれの人たちの存在があったことも思い出してきました。そのころは本当に閉じた世界しか知らなかったなぁ。今は道は開けている。あとは自分がどう動くか。
指をくわえて見ているだけじゃなく、一歩ふみだしてみよう。「ブログに書くまでがJAWS DAYS!」に触発されて、いきなりはてなブログで筆を進めるくらいの熱量をくれたJAWSにすこしは恩返ししてみよう。ほんの数年前のぼくのように、閉じた世界で悶々としてる人が動き出すキッカケになれるように。